高千穂峰(たかちほのみね)は、宮崎県と鹿児島県の県境に位置する複合火山。標高は1574mで、霧島連峰の第ニ峰である。天照大神の孫であるニニギノミコト(瓊瓊杵尊)が、葦原中国の統治のために降臨(天孫降臨)した山であるとされる。
御鉢・馬ノ瀬から見る高千穂峰 |
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歩行距離 | 5.5km |
所要時間 | 4時間45分 |
累積標高差 | (+) 610m (-) 610m |
コース | 高千穂河原駐車場08:30 → 御鉢火口壁10:05 → 鞍部10:20 → 高千穂峰10:35 → 鞍部11:25 → 御鉢火口壁12:00 → 高千穂河原駐車場13:15 |
昨日、06:30萩の自宅を出発。中国自動車道より関門橋を渡り九州自動車道にはいる。途中、ずっと
何か忘れているよう気がしていたが、北九州附近を走っているときに大きな忘れ物に気づく。肝心の登山靴を忘れていたのだ・・・。今から引き返すわけにはいかず、どうしようか思案した挙句、久留米で高速道を降り、アウトドア用品に寄り、メレルの14000円もするトレッキングシューズを買う羽目になってしまう。余分の出費とともに1時間を無駄にする。準備を怠ると節約の意味が無くなる・・・。久留米より再び九州自動車に入り、霧島を目指す。えびのICで高速道を降り、16:30すぐ近くにある道の駅「えびの」に到着する。真新しい道の駅だ。近くの温泉をカーナビで検索し、道の駅から3.5kmにある十兵衛の湯に立ち寄る。当日は同道の駅で車中泊する。
翌日早朝、道の駅を出発。節約のために一般道を通り、山登り仲間である会社の先輩を鹿児島空港まで迎えに行く。予定通り先輩をピックアップした後、高千穂峰の登山口に向かう。最近、先輩とは、屋久島、南アルプスの北岳・間ノ岳に一緒に登っている。自分の休暇中に二人で山登りすることは、恒例となってきた。本当は、北アルプスに行きたかったが、雪山登山になるため、今回は百名山である霧島山に登ることになった。
高千穂河原の駐車場に車を置き、08:30出発する。大きな鳥居をくぐり、古宮跡まで広い参道を行く。
古宮跡の前で右に折れ樹林の中の登山道入口に入る。石畳の遊歩道を進み徐々に登り急になっていく。
樹林帯を抜けるころからザレ場に変わる。だんだん砂場のような急登になり足を取られ歩きづらい、久留米で買ったショートカットのトレッキングシューズの中に砂が入る。それにマスクが必要なほど埃っぽい。息を切らしながらザレ場の急登を登っていくと、やがて溶岩が混じるようになり、そこに足を置き少し歩きやすくなる。振り返れば、広大な樹海の先に中岳が見える。視界が良ければ錦江湾が見えそうだが、今日はいま一つだ。御鉢の山肌にはミヤキリシマの群落が咲き誇りピンク色に染まっている。コントラストがとても美しい。急登を登りきると御鉢の火口壁に達する。眼下には巨大な御鉢火口が見え、正面の馬ノ瀬の向こうには高千穂峰がそびえる。雄大な景色だ。
幅約2〜5メートルの馬ノ瀬を歩いていく。両側が切れ落ちているため、何か落ち着かず少し怖い感じがする。強風が吹いていれば、飛ばされそうで危ないかもしれない。馬ノ瀬を過ぎ緩やかな下りになり、祠のある鞍部に達する。鞍部付近は砂場のようだ。安全祈願をして最後の上りを登る。丸太や土嚢で階段が整備されている箇所もあるが、半分以上は、ザレ場の急登を登っていく。振り返れば雄大な御鉢の全体が見えてくる。10:35高千穂峰山頂(1574m)に到着する。健脚の先輩はいつものように余裕で先についている。山頂中央部は、丸太で囲われ中心部に有名な天の坂鉾が天を向いて立っている。山頂からは360度のパノラマが開ける。視界はいまひとつだが、御鉢と中岳、新燃岳、その向こうの韓国岳を見ながらコンビニ弁当を食べる。山頂の西側には山頂小屋がある。のぞいてみると内部は綺麗に整理整頓され、美しい山の写真などが飾ってある。扉のすぐそばに坂本龍馬が妻のお龍と「日本最初の新婚旅行」で、この地を訪れたことがあるという新聞記事が掲示してあった。
景色を十分に楽しんだ後、往路を下っていく。砂漠の上を歩いているようで靴の中に砂が入ってしまう。先輩は、準備していたスパッツを両足に巻く。13:15高千穂河原駐車場に到着する。土産店の側に水場があったので砂で汚れた登山靴を洗い、その後、時間があったので高千穂河原ビジターセンターを見学する。これから近くの温泉に行き、道の駅「霧島」で車中泊をする予定である。
十兵衛の湯 |
道の駅「えびの」 |
08:30 高千穂河原駐車場を出発する。 |
登山口に入る。 樹林の中の石畳を歩く→ |
古宮跡を通過 |
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ミヤマキリシマが見頃 |
道はザレ場に変わり足をとられ歩きにくい。 |
振り返れば樹海の先に中岳が見える。 高千穂河原駐車場を振り返る。 |
ミヤマキリシマが咲く急登を登り切ると・・・。 |
御鉢火口が姿を現す。-直径600m、深さ200m・火山活動観測されている。 御鉢巡りは危険なため禁止されている。 御鉢火口縁・馬ノ瀬を歩く |
鞍部に向かう。 |
鞍部で安全祈願をする。 山頂までもうすぐだ。 |
御鉢火口を振り返る。 |
ザレ場を登る。顔は埃だらけ。 |
高千穂峰山頂に達する。 |
先輩は余裕で先に到着している。 |
・・・ |
天の坂鉾 |
山頂の石碑 |
山頂小屋 |
坂本龍馬と妻のお龍の「日本最初の新婚旅行」の新聞記事 |
宮崎県側の登山道 |
中岳の向こうに新燃岳と韓国岳・大浪池が見える。新燃岳まで縦走路があるが、現在通行禁止。 |
下山開始・登山者が増えてくる。 |
鞍部まで下る。 生々しい火口跡? |
狭い馬ノ瀬を下る。少し怖い。慎重に!! |
ザレ場を滑りながら下る。 古宮跡の向こうに中岳を見る。 |
... |
高千穂河原に帰着。高千穂河原ビジターセンター見学する。 |
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